今まで福島県のアパートでは、National製の音声調整卓(10局タイプ)を運用してきました。
こちらの卓は仕事先の学校などでも使用されており、非常に馴染み深いものでした。
しかし、私が小中学校で放送委員として使用してきたのは、TOAのデスク型放送設備(DA-101-20)でした。ちなみに高校時代はPanasonic製の音声調整卓でした。
昔から、「いつかTOAのデスク型放送設備を導入したい」と考え続けており、この度、思い切って新品で導入することにしました。
今回は、その納品から組み立て、そして運用までの記録です。
納品と組み立ての始まり
まず初めに届いたのが、DL-100 と DR-131 でした。
DL-100はデスクの「脚」となる部分です。そしてDR-131は「袖卓」と呼ばれる、デスク型放送設備の横に置くラックテーブルのようなものです。

次に届いたのが、今回の核心部分である DA-101-20 および DJ-031 です。
DA-101-20は、デスク型放送設備のメインとなる卓本体です。
型番の「-20」は20回線モデルを意味しており、10〜30回線のモデルが選択できるほか、「102」という2元放送モデルも存在します。今回私は、1元モデルの20回線を選びました。
実は、20回線を動作させるためにはDJ-031(ジャンクションパネル)だけでは足りず、本来はDJ-021という増設回線ユニットが必要です。
しかし、今回は購入を見送りました。理由は、将来的にFS-1000もしくはFS-2500の導入を検討しており、それらと連動させる場合は卓自体が巨大なリモコンマイク扱いになるためです。そのため、今回は最小構成で発注しました。
DJ-031はデスク型放送設備を駆動させるための必須ユニットであり、これがないと本体は動作しません。

いよいよ開封と配線
さて、いよいよ DA-101-20 の開封です。
箱を開けるとしっかりと梱包されており、この段階ではまだ本体の全貌は見えません。

さらに開封を進めると、ついに本体が姿を現しました。ピッカピカの新品です。

早速、配線作業に取り掛かりました。
卓本体とジャンクションパネルを接続するケーブルは、配線を収納するカバーを活用して綺麗に収めてみました。

袖卓の構築と自作チャイム装置
次に、袖卓部分のラックマウント構築です。
ラックパネルの配置は上から順に、以下のように構成しました。
1.インプットパネル(IP-011B) 2.通気パネル 3.パワーアンプ(PA-1220) 4.通気パネル 5.ブランクパネル 6.ブランクボックス 7.ジャンクションパネル(DJ-031)

実は、6番目のブランクボックスの中には自作のチャイム装置が組み込まれています。
システムはラズベリーパイで稼働しており、同一ネットワーク内のPCやタブレットからチャイムのプログラムを行ったり、手動でチャイムを起動させることが可能です。

緊急事態!ネジ折れトラブル
順調に進んでいるかと思いきや、ここで緊急事態が発生しました。
裏蓋のネジを締める際、間違ったネジを使用してしまったのです。
無理やり引き抜こうとした結果、見事にネジが折れてしまいました。

M4のネジが刺さっていたので、最初は4mmのドリルで一気に穴を開けようかと迷いましたが、慎重に少しずつ削ることに。
2.5mmで穴をあけ、その後3mm、3.5mmと徐々に広げていくことで、無事に取り外すことができました。

新旧設備の共演と片付け
トラブルを乗り越え、やっと完成しました。

TOAのデスク型放送設備(DA-101-20)と、Nationalの音声調整卓(WL-616)を並べてみました。
普通は解体撤去後に新設されるものなので、現場でこの2台が並ぶ光景はそうそうお目にかかれないと思います。
ここからは怒涛のゴミの片付けです。
大量の大きな段ボールが出ました。TOAのロゴテープが付いた段ボールは捨てるのを少し躊躇しましたが、さすがに大きすぎて場所を取るため、全て解体して処分しました。

スピーカー環境と放送室の日常
放送用スピーカーとして、放送設備の真上にはTOA製壁掛けスピーカー(BS-34)を設置しています。
さらにキッチンには、TOA製天井露出型スピーカー(PC-2238WP)をマイクスタンドに取り付け、ちょっとしたインテリア兼実用スピーカーとして設置しました。

最近は、この環境で令和のレコードを聴くのにハマっています。
現代のレコードプレーヤーを使用してマカロニえんぴつのレコードを再生しているので、古い感じは全くなく快適です。

また、放送委員会時代を思い出し、学校給食風の昼食を作ってみました。
私の時代は紙パックでしたが、今回はちょっとレトロな瓶の紙栓牛乳を用意。もちろん、時間も給食放送らしく12:10頃に合わせてみました。

自宅「放送室」の外観
部屋の外から見た「放送室」の様子はこんな感じです。
ドアに掲げている「放送室」のパネルは、以前Nationalの音声調整卓をいただいた学校に付いていたものを模倣したレプリカです。当時の手書きパネルをスキャナで読み取り、業者に依頼して製造してもらいました。
実家の放送室では「放送中」という表示灯を使用していましたが、こちらでは一旦「使用中」のパネルにしてみました。ただ、消し文字パネルではないため、少し明るすぎると感じています。
実家と同じ消し文字タイプの「放送中」パネルを現在メーカーに特注しているので、届き次第交換する予定です。

長くなりましたが、小学生の頃から憧れていた設備を遂に手に入れることができました。
将来家を建てた時にも、この設備を持って行って使用したいと考えています。引っ越しの時は重量も配線もかなり大変になると覚悟していますが、なんとかするつもりです。
自作のチャイム装置については、今後別のボックス(1Uサイズ)に収めるなど、さらに加工を進めていく予定です。
次回のブログ更新もぜひお楽しみに!